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【教員が語る!専門分野と研究室紹介 vol.9】~栄養疫学研究室編~

こんにちは!健康栄養学科です🍧

教員が語る!シリーズ第9弾は、栄養疫学研究室の岡本先生です!

 

①研究室名・分野紹介―栄養疫学とは?

人が健康で生活を送るために、食事は欠かせません。しかしながら、人は一人ひとり食べているもの(飲食物)が違うだけでなく、食行動(例えば朝食を毎日食べる(食べない)、時間をかけてゆっくり食べる(早く食べる)など)や飲酒、喫煙、身体活動、身体の状況などさまざまです。日々、食行動が異なる中で、これらのさまざまな要因がどのように健康と関連しているのかについて調べることはとても複雑です。

栄養疫学では、主に栄養や食事に着目して、健康との関連を疫学的な手法を使って明らかにする学問です。食を通して健康の維持・増進を図るために、栄養疫学は健康な人、慢性的な疾病のある人、治療が必要な人に対して予防的教育や治療を行う際の科学的根拠を示すのにとても重要な分野です。

 

②主な担当科目(専攻|年次)

社会・環境と健康A(管理|2年)
公衆栄養学A(管理|3年)
公衆栄養学B(管理|3年)
公衆栄養学実習(食物|3年)
公衆栄養学実習B(学外)(管理|4年)

 

③卒業論文で扱っているテーマについて

当研究室では、野菜摂取量に影響を及ぼす要因についての研究に取り組んでいます。

・COVID-19感染状況下での野菜摂取量と生活習慣との関連
・COVID-19感染拡大が日本居住男性の野菜摂取量に影響するか
・COVID-19緊急事態宣言発令前後の食事変化の要因
・子どもの野菜摂取に及ぼす母親の生活習慣

今後は、COVID-19感染拡大前の状況に戻りつつある中で、食生活の変化についての調査研究や、母親の妊娠前及び妊娠期の食生活が子どもの食事にどのように影響するのかについての調査研究を行う予定にしています。

 

 

④栄養士・管理栄養士を目指す高校生(学生)に、この分野の重要性やアピールポイントを教えてください!

栄養士・管理栄養士が関わる分野は多岐にわたっています。栄養疫学分野では、食べ物にはどのような栄養素が含まれていて、どんな働きをするのか、食べ物(栄養素)を摂取すると体の中でどのような効果があるのか、について明らかになった上で、「人が日常的にどれぐらいの量を食べればよいのか」を、栄養疫学研究を用いて明らかにしていきます。

さまざまな人に対して行動変容につながるアドバイスをする際には、その人の生活習慣や食習慣を聴いた上で、それまでに人集団で行った疫学研究から明らかになった「どれぐらいの量を食べればよいか」ということを基に伝えます。このように、さまざまな人に対して「どれぐらいの量を食べればよいか」を示すための科学的根拠を一緒に積み上げてみませんか?

 

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