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【教員が語る!専門分野と研究室紹介 vol.8】~栄養化学研究室編~

皆さんこんにちは。健康栄養学科です🍉

教員が語る!シリーズ第8弾です。

今回は、栄養化学研究室の木村雅浩先生に担当していただきました!

 

①研究室名・分野紹介―栄養化学とは?

栄養化学研究室は、基礎栄養学、生化学という科目を担当している研究室です。ところで、栄養というコトバを聞いたことがない方はいらっしゃらないかと思います。また、栄養素というコトバを聞いたことがないという方も同様かと思います。では、栄養と栄養素の違いを皆さんは説明できるでしょうか。正しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。

また、「カロリーが低い」あるいは「低カロリー」というコトバを日常的に使用するかと思います。実はカロリーの意味から考えると誤用です。“では正しくはどうなの?”という栄養の基礎の基礎を基礎栄養学という科目で学びます。また、次の3点について理解することで、1日に必要な栄養素の摂取量についての考え方の基礎を築く科目となっています。

● 栄養素とは何かを理解する。
● 体内で栄養素がどのように利用されるのかを化学的観点から理解する(栄養化学)。
● 栄養素およびエネルギー代謝の生理的意義について理解する。

 

②主な担当科目(専攻|年次)

基礎栄養学(管理|1年)
生化学A(管理|1年)
生化学B(管理|2年)
生化学実験(管理|2年)
基礎栄養学実験(食物|1年)

 

③卒業論文で扱っているテーマについて

体脂肪が気になる方や血中中性脂肪が高めの方向けに、特定保健用食品のお茶が市販されています。これらの市販茶以外に同様の効果が期待できるお茶がないかについて調べています。

    

 

④栄養化学研究室の特徴

当研究室の特徴は、よく学びよく遊ぶです。ゼミ生さんは、卒業論文作成のための実験、管理栄養士国家試験に向けた勉強を研究室に残って一生懸命に頑張っています。その一方で、食事会、お誕生日会、クリスマス会、節分、大阪城公園や天王寺動物園に遠足にと思いっきり学生生活を楽しんでいます。また、恒例行事として、みんなでウォーリーに仮装して学園祭に参加をしています。毎年感じるのですが、本当に気持ちのいい学生さんが集まる大学だと思います。

(▲クレープ、美味しかったです。)

 

(▲サプライズ?お誕生日会)

 

⑤栄養士・管理栄養士を目指す高校生(学生)に、この分野の重要性やアピールポイントを教えてください!

栄養学には大きく2つの観点があります。1つは、食品に含まれる栄養や健康増進を助ける成分がどれくらい含まれるのかといった食品の栄養学。もう1つは、ヒトの栄養状態を維持・向上させるためには何をどれくらい摂ったらよいかを考える人間栄養学があります。特に人間栄養学を実践していく上での基本的考え方を学ぶのが基礎栄養学です。単なる暗記ではなく、ヒトの栄養状態を維持・増進させる考え方を一緒に学びましょう。

ちなみに基礎栄養学は管理栄養士国家試験の出題科目の一つですが、今年も学生から「基礎栄養学を満点取れました」とのうれしい声が届きました。単に暗記して覚えるのではなく、考え方を学ぶことがこの結果につながっているのかなと思います。

(▲門外不出の国家試験対策冊子!樟蔭っ子はこれで、基礎栄養学で満点続出です。)

 

(▲木村です)

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