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どうしたら現役で家庭科教諭になれるのか

こんにちは。二橋拓哉(にはし たくや)です。

 

この記事は、将来家庭科の教員になりたいと本気で思っている高校生をターゲットにしています。

 

近畿地区の家庭科教員養成課程のある中小規模大学に進学しよう、という話をします。

 

カラクリを理解し、適切な努力をすれば、あなたも大学4年生で教員採用試験に現役合格し、家庭科教諭(正規雇用の教員)になれます。

 

大阪樟蔭女子大学では、学芸学部ライフプランニング学科をはじめ、本学の2学部3学科(ほかにも学芸学部化粧ファッション学科・健康栄養学部健康栄養学科)では中学校・高等学校家庭科の教員免許が取得可能です。

 


●カラクリとは何か

教員採用試験の大学推薦制度です。

 

公立の学校の先生になるためには、(多くの場合)教員免許を取得し、教員採用試験に合格する必要があります。

 

高校・大学の入試で、推薦入試や指定校推薦入試があるのはみなさんご存知ではないでしょうか。

 

教員採用試験にも大学推薦という試験方法が存在します。

 

大学推薦を受けられると、一部の筆答・面接試験が免除され、教員採用試験合格の可能性がぐっと高まります。

 

●近畿圏は推薦で家庭科教員になりやすい?

教員採用試験に大学推薦制度がある自治体は、東京都、埼玉県、横浜市、大阪府、などがありますが、その大部分が大都市圏に集中しているという特徴があります。

 

特に近畿圏は、大阪府、大阪市、堺市、豊能地区、京都市の教員採用試験に大学推薦制度があります。大阪府内はどこの自治体も大学推薦制度がある、ということですね。

 

これが近畿地区の大学に進学しようという理由です。

 

●今こそ「あえて中小規模大学の非教育学部」かも?

さらに、推薦枠はどこの大学でも同じ数であることが多いです。

 

例えば「令和6年度大阪府公立学校教員採用選考テスト 大学等推薦制度実施要項」には次のような記載があります(抜粋)。

つまり、1学年が数百人しかいない中小規模大学だろうと、1学年1万人近くいる大規模大学であろうと大学推薦枠は同じ、ということですね。


1 推薦の対象となる校種等・教科(科目)

③ 中学校[数学、理科、技術、家庭]

④ 高等学校[公民・福祉共通、農業、工業(機械・電気・土木)]

 

2 推薦の対象となる大学等

推薦しようとする校種等・教科(科目)の出願に必要な免許状のすべてについて、教諭一種普通免許状取得のための課程認定を受けている大学又は推薦しようとする校種等・教科(科目)の出願に必要な免許状のすべてについて、教諭専修普通免許状取得のための課程認定を受けている大学院若しくは教職大学院。

 

3 推薦人数

推薦人数は、上記2で定める要件を満たす大学、大学院及び教職大学院(以下、「大学等」という。)ごとに次の人数を上限とする。なお、大学院又は教職大学院を設置する大学においては、同一校種等・教科(科目)に限り、大学等の中で推薦人数を振り替えることができる。

 

 1③については、各教科2名まで。

 

引用元(https://www.pref.osaka.lg.jp/kyoshokuin/kyosai/r6kyosaidaisui.html)


 

大学規模や教員就職希望者の多寡に限らず同じパイの争奪戦、ということになれば、

大規模大学よりも中小規模大学、教員志望の学生の多い教育学部よりは、それよりは教員志望の学生が少ない非教育学部の方が、大学推薦を勝ち取りやすいと推察できます。

中高家庭科に範囲を絞っても、目指す学生が多い大学より、少ない大学の方が、大学推薦を勝ち取る競争はゆるい傾向にあります。

 

これが中小規模大学に進学しようという理由です。


 

●将来を見据えて「大学選びは戦略的に」

 

毎年、大学卒業後の進路に中高の家庭科教員を志望される学生さんがいますが、

みなさん大学推薦の獲得を目指して頑張っています。

 

ここまで、「なるには」の話ばかりしてきましたが、

もちろん、家庭科の「授業ができる教員」としてやっていけるように

懇切丁寧に指導をしております。

ここらへんは、オープンキャンパスにいらして、学生さんから生の声を聞いてみて下さい。

本学がいかに家庭科教員養成に本気なのか、ご納得いただけるかと思います。

 

筆者の所属するライフプランニング学科では、2022年度に卒業した教職課程(家庭科)の学生が5名おり、その5名とも2023年4月よりに小中高校・特別支援学校(中等部)で家庭科の教員として勤務をしております(教員就職率100%)

 

家庭科の先生を目指している高校生の皆さん、本学で一緒に頑張ってみませんか? やる気さえあればどなたでもウエルカムです‼

 

(文責:二橋)

 

 

 

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