学生に聞いてみた!教育心理学の学びを振り返って~子ども教育学科(児童教育学科)

「どうしてだろう?」から始まる、子どもを理解する学び
「子どもが好き」「将来、先生になりたい」そんな思いを持っている人に、ぜひ知ってほしいのが教育心理学です。
今回、教育心理学を受けた学生たちに、15回の授業を通して印象に残ったことや、自分の考え方がどのように変わったのかを振り返ってもらいました。
子どもの成長は、生まれつきだけで決まる?
授業を受ける前と後で、子どもの発達についての考え方が変わったという学生です。
「この授業を通して特に印象に残ったのは、子どもの発達には遺伝だけでなく、環境や経験、周りの人との関わりが影響するということです。授業前は、子どもの成長は年齢や生まれつきの能力で決まる部分が大きいと思っていました。しかし、授業を受けて、一人ひとりの違いや考え方を理解し、その子に合った関わり方をすることが大切だと考えるようになりました。」
子どもが成長する過程には、さまざまな要素が関わっています。
だからこそ、「この子はこういう子」と決めつけるのではなく、一人ひとりの違いや成長の仕方を見ながら関わることが大切なのですね。
「できない」ではなく、「どうして?」と考えてみる
別の学生は、15回の授業を通して、次のように振り返っています。
「15回の授業を通して、特に印象に残ったのは、人の行動や成長を単純に判断せず、その背景にある考え方や発達段階、環境まで考えることの大切さです。授業前は、間違いやできないことを本人の能力や努力不足だと考えがちでした。しかし授業後は、間違いにも原因となる知識や思考の特徴があり、遺伝だけでなく環境や周囲との関わりも成長に影響すると考えるようになりました。人を多面的に見ることを意識したいと思います。」
「できないから、この子は苦手なんだ」とすぐに判断するのではなく、「どうしてできないのかな?」と、その背景を考えてみる。
そんな視点を持つことが、子どもを理解する第一歩なのかもしれません。
「先入観」って、意外と身近なもの?
授業では、問題解決を阻む「先入観」についても学びました。
ある学生は、この授業が一番印象に残ったそうです。
「問題解決を阻む「先入観」の正体という授業内容が一番印象に残っています。先入観は知らず知らずのうちにできているもので、意識せずにふと出てくるものだと考えていました。そして、先入観から抜け出すことはかなり厳しいと思っていたし、なくしたといっても無意識のものだし気づいたら出てしまうのではないかと思っていました。だけど、少し角度から物事を見てみると違う景色が見え、新しい考え方ができることがわかりました。先入観からは抜けられないという先入観があったけど、もっと物事をいろんな角度で見ていきたいなと思いました。」
「先入観からは抜けられないという先入観があった」という言葉が、とても印象的です。
子どもと接するときにも、私たちは知らないうちに「この子はこうだ」と思い込んでしまうことがあります。
いろいろな角度から子どもを見ることで、今まで気づかなかった一面が見えてくるかもしれません。
「期待すること」は、子どもの力になる?
「ピグマリオン効果」も、学生の印象に残った内容の一つでした。
「15回の授業を通して特に印象に残った内容は、「ピグマリオン効果」です。この授業を受ける前は、周囲の大人が子どもの結果に期待することは子供達にとって重圧に感じ、精神的な負担を与え、練習通りにできないのではないかと考えていました。しかし、「ピグマリオン効果」について学び、周囲の大人が子供に期待し、適切な関わり方や支援を行うことで子どもは期待通りの結果を出すことができることを知りました。これからは子供への期待を隠すことをせず、一人ひとりに合った支援を行いたいと思いました。」
「期待する」ということも、ただ「頑張って!」と言うだけではありません。
教育心理学を学ぶことで、普段何気なくしている「声かけ」や「関わり方」についても、改めて考えるきっかけになります。

子どもは、大人の姿をよく見ている
「攻撃性のモデリング」について学んだ学生は、もともと「子どもは周りの大人の行動をよく見ている」と考えていました。
「15回の授業の中で特に印象に残ったのは、「攻撃性のモデリング」についてだ。授業前から、子どもは周りの大人の行動をよく見ているため、普段からよい行動をすることが大切だと考えていた。そのため、授業を受けて考え方が大きく変わったわけではない。しかし、実験の内容や結果を知ったことで、改めて普段の行動を意識することが大切だと感じた。」
授業によって「新しいことを知る」だけではなく、これまで自分が感じていたことを、心理学の知識や実験結果から改めて考えることもあります。
「先生」も、子どもと一緒に学級をつくる
「学級という社会」について学んだ学生からは、先生の役割について新しい発見がありました。
「第10回での、「学級という社会」の授業を通して、授業前は、より良い学級をつくるためには子ども中心で進めていくことが大切なのではないかと思っていました。しかし、授業を受けたことで、子ども中心ではあるけど、教師も子どもたちと一緒に活動をすることで物事を進めるうえで、質も量の安定し良好的な学級が築けることが分かりました。また、より良い学級をつくることによる課題である、同調圧力では間違った意見にも違うと言える空気をつくるには教師自身が子どもたちの意見に反応することが大事なのではないかと授業を通して思いました。」
先生が一方的に教えるのではなく、子どもたちと一緒に学級をつくっていく。
そして、子どもたちが安心して自分の意見を言えるような雰囲気をつくる。
これも、先生にとって大切な仕事です。
「先生になりたい」から、もう一歩先へ
ある学生は、これからについて、次のように感想を書いてくれました。
「15回の授業を踏まえて、子どもの行動や発達を決めつけず、一人一人の年齢や考え方、成長の違いを大切にすることを意識していきたいと思いました。大学生活では、授業で学んだことを実践的に行動できるようにしていきたいです。将来、保育者を目指しているので、子どもをよく観察し、一人一人にあった関わり方ができるように努力していきたいです。」
「子どもが好き」という気持ちを、大学での専門的な学びにつなげる。
そして、「子ども一人ひとりに合った関わりができる先生」へ。
子ども教育学科では、そんな先生を目指すための学びが待っています。
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