先生に聞いてみた!勉強法② 教科書を何度も読んでいるのに覚えられない?~子ども教育学科(児童教育学科)

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第2回 「読む」だけではなく、「思い出す」ことが大切!

「教科書を何回も読んだのに、テストでは思い出せませんでした。」

大学生から、このような相談を受けることがあります。

今回は、教育心理学の研究で最も効果が高い学習法の一つと評価されている、「練習テスト(Practice Testing)」をご紹介します。

「読む」と「思い出す」は違う

教科書を読んでいると、「分かった」「覚えた」と感じることがあります。

でも、いざ問題を解こうとすると、「あれ? 思い出せない…」という経験はありませんか?

実は、「読むこと」と「思い出すこと」は、脳にとって全く違う活動なのです。

教科書を見ながら理解することはできますが、テストでは何も見ずに思い出さなければなりません。

だからこそ、普段の勉強でも「思い出す練習」をすることが大切なのです。

テストで記憶が強化される

Dunloskyら(2013)は、それまでの研究をもとに10種類の学習法を比較しました。

その結果、「Practice Testing(練習テスト)」は、「High Utility」と評価されました。

これは、多くの学習場面で積極的に勧められる学習法という意味です。

さらに、RoedigerとKarpicke(2006)の研究では、教科書を繰り返し読むグループよりも、一度読んだあとに内容を思い出す練習をしたグループの方が、数日後や1週間後のテストで良い成績を収めました。

「覚えているかを確認するためのテスト」が、実は記憶を強くする学習にもなっていたのです。

今日からできる!

例えば、英単語を勉強の最後に、次のようなことを試してみましょう。

  • 教科書を閉じて、今日学んだことを3つ書き出す。
  • 英単語を隠して意味を答える。
  • ノートを見ずに、友達に説明するつもりで話してみる。
  • 問題集を解いて、「思い出す」練習をする。

先生からひとこと

「勉強=教科書を何度も読むこと」と考えている人は少なくありません。

でも、そのあとに「思い出す時間」を作ることで、学習効果はぐんと高まります。

ぜひ今日から、「読む」→「思い出す」をセットにして勉強してみてください。


次回は、「マーカーをたくさん引けば覚えられる?」をテーマに、意外な研究結果をご紹介します。

参考文献

  • Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4–58.
  • Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). Test-Enhanced Learning: Taking Memory Tests Improves Long-Term Retention. Psychological Science, 17(3), 249–255.

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