「スペシャル講座2026開催しました」~化粧ファッション学科~
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みなさん、こんにちは。
化粧ファッション学科の髙田です。
7月4日に行われた化粧ファッション学科スペシャル講座で「化粧と脳科学」というテーマで話をさせていただきました。

これまで化粧品の開発や販売後の調査などでアンケートやインタビューで人が感じている感性や感情を聞き出すことをやってきました。しかし、なかなか本音のことは聞き出すことはできません。
しかし、脳科学を用いることで人の深層の感性や感情を引き出せ、化粧品開発や販売に応用できることをお話ししました。

お話しした内容は、
商品開発の応用例としてリラクシングフレグランスの開発において脳科学の応用例です。この開発ではNIRS(近赤外分光法)の計測を行いました。近赤外線は身体を透過する性質があり、頭蓋骨を透過して大脳皮質まで到達します。
神経細胞が働いていれば血液中のヘモグロビンの酸素が代謝され酸化型ヘモグロビンになります。このとき透過した近赤外線の吸収が変化するのでその変化を測定することにより神経細胞の活動を調べることができます。
この研究では、被験者の前頭前野の右と左にセンサーを設置して、匂いを嗅いでもらいながら暗算課題を出します。
そうすると脳神経が活動押しますがその時の右前頭葉と左前頭葉の活動の違いにより、リラックス脳(左前頭葉が活性化)であるかストレス脳(右前頭葉が活性化)であるかを測定することができます。
この研究では左前頭葉の活性化が起きる香料成分を配合することによりリラクシングフレグランスを開発しました。
店頭での美容部員さんの応対についても脳科学を応用することによりお客さまに共感を得る応対とは何かを解析していきました。
この研究には視線解析やMRIを用いて美容部員さんの整容や所作について計測することにより、お客さまに共感を感じていただける応対を明らかにしました。
認知症高齢者の化粧療法について最後にお話ししました。
化粧は皮膚を健やかに整え、彩りを与えて美を演出するだけではなく、化粧することにより心理効果、生理効果に影響を及ぼす「化粧のちから」があります。その一例として認知症高齢者が化粧をすることによりQOL向上に効果があることが注目されています。
しかし、まだまだ普及していないのが現状です。そこで、実際に脳科学を使って、その効果を科学的に計測することで高齢者福祉に役立てようと考えました。
化粧療法の前後で脳計測を行い、化粧療法後によって脳機能がどのように変化するかを測定した例を紹介しました。

本学は「美を通じて社会に貢献する大学」を目指しており、このような化粧療法を社会に普及できるように化粧ファッション学科の学生には興味を持って勉強してほしいと考えております。
(化粧ファッション学科 髙田定樹)