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「心理学の現場」第11回授業「心理臨床の内と外―現実の中の心理臨床」が開講されました。

「心理学の現場」第11回授業では,東大阪市にある阪本病院に勤務しながら,個人の心理療法室(カウンセリングオフィス)を開業されている鈴木志乃先生をお招きしました。鈴木志乃先生は、本学大学院の修了生です。今回はリアルタイムのハイブリッド形式(オンラインと対面の併用)で実施されました。

 鈴木先生は,ユング心理学(分析心理学)を専門とされたうえで実際の現場での心理学実践をされており,事例を取り上げて公認心理師,臨床心理士の役割について分かりやすくご説明をされましたが,ご自身が提案されているCollective Therapyについても述べられました。

 

 これはクライエントの生きる外的世界を、セラピストが共にし、そこで起きてくる様々な動き(現象)の中から、場の変容を体験するというもので,グループセラピー(集団精神療法)などとは異なり,当事者と担当者が並列に、複数で集まり「イメージに取り組むこと」(物語や絵などの創作や鑑賞活動)を中心とした取り組みです。 そのうえで心理職として経験する様々な問題についてご自身の経験を通してご説明をいただきました。

 公認心理師、臨床心理士の資格を取得して臨床の現場の仕事をすることを目指している学生たちにとって非常に有益な講義となりました。

 ご多忙のところ学生のためにご講演をいただきました鈴木志乃先生に心から感謝を申し上げます。

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