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化粧ファッション学科スペシャル講座2023「古着を楽しむ。一着を大切にする暮らし方。」開催

2023年10月14日(土)に「古着を楽しむ。一着を大切にする暮らし方。」が開催されました。

 

今回のスペシャル講座では、

ファストファッションの登場以降、生活者のファッションへの向き合い方が大きく変わる中起きている深刻な問題について生産側(作る側)も生活者(使う側)も向き合わなければならない。

「これからのファッション」はどうあるべきか。

今の古着ブームをヒントに、新たな暮らし方を考察してみましょうという企画でした。

 

今回の担当はビューティ・ファッションビジネス研究室福本哲也先生でした。

 

皆さんは着られなくなった服の行く末をご存知でしょうか。

 

今、現代では着られなくなった服の終着地点は産業廃棄物になり、

ガーナなど各地で埋め立て地として深刻な問題となっております。

 

 

昔は良い素材を使用して作られておりましたが、

価格競争の社会になった今では低コストで作ることのできるポリエステルなどの化学繊維を使用することで、処理時に地球を汚せざるを得なくなりました。

 

地球を汚す他、人間にも「ラナ・プラザの悲劇」などの事故で被害が出ていることをご存知でしょうか。

この悲劇は、以前から耐震性を無視し、違法な増築を繰り返えされたビルの崩壊事故で、

働いていた多くの人々が犠牲となりました。

この事故の調査でグローバル展開しているファッションブランドが

労働者を低賃金かつ劣悪な環境で働かせていることが明らかとなりました。

 

こんなにも地球や人を痛めつけながら服を粗末に扱ってもいいのでしょうか。

今後我々にできることで何が挙げられるでしょうか。

 

今後のファッションに求められることは「SDGs」12番目のゴール「つくる責任。つかう責任。」だと

福本先生は仰っていました。

では、我々生活者に何ができるでしょうか。

 

福本先生は「一着を大切に着る暮らし方」を大切に次のように考察されました。

自分なりのスタイルを持つ

30回着られる服を買う

リメイクして今風に着る

修理して着る:修理には「生き様」「美意識」「ファッションへの愛」が現れる

 

そして、その暮らし方を「支える器」として、多種多様な古着屋さんが話題となっています。

 

皆さんも古着屋さんで服をディグル(探すの業界用語)ことで“自分なりのスタイル”を見つける練習をしてみましょう!

 

ここで素敵な古着屋さんの紹介です。

 

「PASS THE BATON」というお店で「ニューリサイクル」というコンセプトを掲げ、単に服を古着に売るのではなく、持ち主の「プロフィール」、「品物にまつわるストーリー」を商品タグに添えて販売しているのが特徴です。

 

これは、服を出品する人の「愛用していたけれど今は使わない、でも捨てるのは惜しい…そのような品物を、大切に使ってくれる次の方へ渡したい」という気持ちに応えたものです。

また、出品物の価格は、出品者の希望を基に決められており、

さらに、出品物を購入したお客さんからのコメントも届くといった素敵な古着屋さんです。

このようなお店で世界の経済が回ると素敵ですよね(´―`)

 

 

最後に福本先生のお気に入りの古着を紹介して下さいました(*^^*)

 

 

次回のスペシャル講座も楽しみにしていてくださいね♪♪  

是非、ご参加お待ちしております。

 

(化粧ファッション学科:FIC職員)

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