化粧ファッション学科スペシャル講座2024
「学館連携事業におけるロココ時代の髪型の再現とその意義」開催
2025年2月22日(土)に、
学館連携事業におけるロココ時代の髪型の再現とその意義
―試着用ヘアーカツラの制作を通した美容分野の研究紹介―
と題して、本学化粧ファッション学科のスペシャル講座を開催しましたので、
その様子をお届けします。
今回のスペシャル講座は、私、化粧ファッション学科の教員で
主に美容コースの学生を教えている真殿由加里が担当させていただきました。
みなさん、本学の化粧ファッション学科は、
神戸ファッション美術館と学館連携事業を行っていることをご存じですか?
学館連携事業の取り組みとして、
これまで神戸ファッション美術館が所蔵する歴史衣装のレプリカを数多く制作してきました。
その1つに、18世紀フランスの宮廷衣装であるローブ・ア・ラ・フランセーズの着装衣装の追体験を可能とした試着用のローブ、コルセット、パニエがあります。
学館連携事業において、試着用のローブ、コルセット、パニエを制作したことに伴い、
ロココ時代のトータルファッションとしての装いの実現と、一般来館者が当時の衣生活の追体験できる機会の提供を目的に、試着用ヘアーカツラの制作に取り組んできました。
今回の講座では、学館連携事業において制作したロココ時代の試着用ヘアーカツラの制作方法や制作工程をはじめ、その研究の意義についてお話させていただきました。
学館連携事業において制作したロココ時代の試着用ヘアーカツラは、
ウエーブ構成のスタイルと面構成のスタイルがあります。
まずはウエーブ構成のスタイル、次に面構成のスタイルの順に、制作方法や制作工程について、
時折、使用したものを触っていただきたり、実演を交えて解説していきました。
ロココ時代の髪型の試着用ヘアーカツラのデザインは、マリーアントワネットの肖像画を参考にして制作しました。
マリーアントワネットは、フランス王国ルイ16世の王妃で、マリア―アントワネットがモードのリーダーとなり、ロココ時代の髪型を巨大化していったといわれています。
その当時、マリーアントワネットの髪型を結髪師のレオナール・オーティエが結っていました。
ロココ時代の驚異的な巨大な髪型は、顎から頭頂部まで130㎝に達するものもあり、4~6時間かけて結われていたものもあるそうです。
学館連携事業で制作した試着用ローブ・コルセット・パニエ・カツラを着装した様子の写真
学館連携事業において、ロココ時代の試着用ヘアーカツラを制作したことにより、
試着用ローブ・コルセット・パニエと共に装うことで、トータルファッションであるからこその「美」と、
当時の衣生活の一端を追体験することが可能となりました。
これは、美容の分野から身体を装う行為に関する試みのひとつを提示できたと考えます。
神戸ファッション美術館と学館連携事業を行っているからこそ、取り組めた研究であり、
この研究の成果は美容教育に役立たせていきたいと考えています。
(化粧ファッション学科 美容感性研究室 真殿由加里)
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