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6月23日オープンキャンパス:ウエディングのよそおい(装い・粧い)から知る化粧ファッション学の学び~化粧ファッション学科~

 

2024年6月23日に、オープンキャンパスが開催されました!

その様子をご紹介します。

 

前回(6月9日)のオープンキャンパスの様子はこちら↓

オープンキャンパス(6/9)*化粧ファッション学科企画をご紹介☆

*オープンキャンパス(6/9)*化粧ファッション学科のガイダンス

 

今回の学科企画では、化粧ファッション学科が、

様々な分野から学びや研究ができるという大学ならではの意議を知っていただきたく、

『ウエディング』をテーマにして学科の各分野から特徴ある学びを、来場の皆さまに連続的に体験していただくことにしました。

 

 

<前半>

・ウエディングと女性の身体表象

・素材の違いによる表現の広がり

・ウエディングドレスのデザインと縫製

 

<後半>

・ウェディングヘアメイクの実技デモンストレーション

 

ここでは、前半の内容をご紹介します。

 

 

ウエディングと女性の身体表象

化粧ファッション学科の学びの中でも、

人が化粧をすることや、ファッションを楽しむことを社会や文化と関連させて、

身体表象論やジェンダー論などの方法で研究を行う身体社会学研究室から川野佐江子教授が

ご担当されました。

 

ウエディングドレスやメイクには、女性に対するどのような意味が込められているのかについて

講義を行いました。

 

白いドレスとベールには、純潔や無垢、男性にとっての「理想の女性像」が意味づけられていること、その背景には、近代化の進む19世紀イギリスが産業革命後に大きく発展したことや、

それを牽引したビクトリア女王を冠するビクトリア朝独特の社会価値や倫理観があったこと、

そしてメディアの発達が不可欠だったことなどを解説しました。

また、当時は結核が蔓延しており、清潔感への注目とともに結核患者の病的な肌の白さや弱々しさを強調させたメイクが流行したことなども、解説しました。

 

 

現代でも白いウエディングドレスは多くの女性にとって「憧れ」の一つなのかもしれませんが、

そこに込められた意味や歴史的背景について知ってみると、わたしたち自身や現代社会における

結婚や女性の生き方などを考えるきっかけにもなりますね。

 

 

素材の違いによる表現の広がり

衣服を内側(皮膚側から)から捉え,衣服素材が作り出す快適な衣環境・着心地などを

探求しているファッション科学研究室から谷明日香准教授がご担当されました。

 

家を建てる時に設計図を描くように、衣服を製作する時には、型紙(パターン)を作成します。

しかし、同じ型紙でも素材が異なると、全く異なるシルエットが表れます。

今回は、円周率をつかって作図するサーキュラースカートを例に、素材が異なることで広がる表現の違いを解説しました。

 

はじめに、ドレープという言葉を紹介しました。

平面状の布で身体を覆うと、身体の厚み分の奥行きが加わり、布が垂れ下がった立体形状が

生まれる…その時に裾の方に生まれるひだのような形状をドレープということを共有しました。

その上で、円形に裁断した綿・羊毛・絹・ポリエステルの布を円筒状の土台の上にかけ、

上から投影した写真を示しました。

どの素材がどのような形状になるのか予測し、羊毛と絹の布のドレープ性の美しさを確認しました。

 

その後、過去のデザイナーの作品に触れながら、素材の特性を活かしたドレープ性の豊かなドレスやハリのある布が表現するシルエットとの対比を示し、素材とシルエット関係について理解を深めていただく時間となりました。

 

この授業では、ウエディングドレスをデザインする上で、素材の知識をもっておくことは想像した

デザインを着実に表現するために必要な知識であることを知っていただく機会となりました。

 

 

ウエディングドレスのデザインと縫製

パターン設計から素材・デザインに応じた縫製方法,着装に至るまでの被服構成を探求できる

被服構成学研究室から杉田慶子教授がご担当されました。

 

ウエディングドレスのデザインと縫製というテーマでシルエットや装飾、デザインの伝統と多様性などについて講義を行いました。

 

最後に学生が制作したドレスを着用したモデルが登場。

このドレスは、キャサリン妃が着用されたドレスのデザインを参考に制作しています。

パニエも着用することで、より華やかで美しいシルエットに。

 

そして、ウエディング姿を完成させるため、ヘアメイクを実演される教員にバトンタッチ!

この後、モデルさんがどの様に仕上がっていくのでしょうか。

 

後半の【ウェディングヘアメイクの実技デモンストレーション】もお楽しみに♪

 

 

次回のオープンキャンパスのお知らせ*

 

7月は14日(日),15日(月・祝),21日(日)です。

「夏祭り」をテーマにファッション学・化粧学・美容の視点から、講義や実習、実験などを

体験していただけます。

夏の日焼け、浴衣の着こなし、ヘアアレンジなど、さまざまな切り口でお楽しみいただける内容です。

 

ぜひ、お越しくださいませ(^^♪

 

 

                          (化粧ファッション学科 教員)

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