『私たちのSDGs2023』～繊維製品の循環をめざして～に参加③〜　〜化粧ファッション学科〜

化粧ファッション学科の谷ゼミの学生らが、なんばマルイにて、企業からご提供いただいた繊維廃材をアップサイクルした作品を販売しました！

・期間：2023年8月29日（火）〜9月4日（月）の７日間

・場所：なんばマルイ

・主催：日本繊維機械学会・繊維リサイクル技術研究会

↓これまででの活動はこちら↓

『私たちのSDGs2023』～繊維製品の循環をめざして～に参加①〜　〜化粧ファッション学科〜

『私たちのSDGs2023』～繊維製品の循環をめざして～に参加②〜　〜化粧ファッション学科〜

今回は、学生が『機能性×デザイン性』にこだわって制作した商品をご紹介します！

学生がアップサイクルした商品の紹介

＊カーテンからエプロン&アームカバー＊

カーテンの防炎加工を活かしてエプロンとアームカバーを制作しました。衣服の“着衣着火”で年間100名ほど亡くなっていることを知り、カーテンの防炎加工を活かした製品にアップサイクルできないかと考案したものです。

エプロンは、Part.1のファッションショーで披露したものに加え、ベージュのエプロンに黒のテープで装飾したものも販売！

さらに、エプロンとお揃いで作ったアームカバーは、袖口をカバーする目的で制作しましたが、販売してみると、手に向かって広がるように（反対に）着装することでつけ袖として興味をもたれるお客様が多かったのが、予想外でした。また、リバーシブルなので、コーディネートの楽しみ方が広がるデザインになりました。

エプロン（ピンク） \3,000

エプロン（ベージュ）\3,000

アームカバー（ピンク）\1,000

アームカバー（ベージュ）\1,000

＊ミシン糸からランプシェード！エクステ！＊

大量のミシン糸が絡まった状態から着想を得て作ったランプシェード！実は、膨らませた風船を使って作っています。糸と糸の隙間から光が漏れ、壁に映るデザインもまた格別です！

ランプシェード　\1,000

ミシン糸を束にしてゴムに結びつけたヘアエクステ！三つ編みに編み込んで使用すると、お洋服に合わせたトータルコーディネートを楽しめます！

エクステ　\400

＊カーペットに用いる糸から組ひもスマホショルダーと組ひもストラップ！＊

組ひもは、着物の帯締めに用いられているほか、その強度や回復性の良さからブラインド用のひもや本のしおり、各種ロープなど私たちの生活の中にもあちこちでみられます。一見すると糸？紐？のように思うかもしれませんが、これはテキスタイル（織物）！斜めに交差させて組み制作しました。カーペットの耐久性と組紐の強度を組み合わせた最強タッグ！今回は、アースカラーのベージュとカーキ色のカーペット糸を組み合わせて、スマホショルダーとストラップに仕上げ、販売しました!

スマホショルダー　\2,000

ストラップ　\1,000

商品の紹介プレゼンテーション

一般のお客様、企業の方、他大学の参加学生を前に、今回の活動に参加したきっかけやアップサイクルの難しさを感じたところ、自分にとってサステナブルファッションとは何か？について発表をしました。他大学の参加学生を含む会場の参加者からのご質問にも答えながら、新たな視点や自分の作品に対する思いに気付かされる時間となりました。

＜参加学生コメント＞

• 最初は、企業の方からご提供いただいた廃材に値段をつける時、何を基準として価格設定をしたらよいのかがわかりませんでした。ですが、制作をとおして、市場（しじょう）に出回る商品には、人手や時間がかかっていることを体感しました。商品の価格には、そういったプロセスが含まれているのだと思いました。自分が制作にかけた時間や技術量に加え、使用した糸の量や強度などを含めることが健全な価格設定に繋がると考えています。そして、そのことが品質管理につながっていくのではないかと思いました。

• 今回のエンウィクルの活動を通して、サステナブルファッションについて、更に興味をもちました。廃棄物から価値を生み出せるものが沢山できることをこの活動で学び、SDGsの為にもサステナブルファッションを広めていくことができたらなと思います。

今回の参加は、繊維製品の循環という同じ目標をもった他大学の学生と、学年も超えた交流の時間になりました。参加学生の数だけ様々に展開されるアップサイクル商品に、互いに刺激し合い、会話を弾ませる学生たちの姿はとても感動的でした。

これからも、学生生活での学びが社会につながることを実感するような社会実装の機会を大切に、活動を続けたいと思います。

化粧ファッション学科　谷　明日香