ソバを一からつくる:学外実習@フードスタディ総合研究

「フードスタディ総合研究」(担当教員:工藤・坂根・濵田)は、雨天中止となって遅れた作業を進めるべく、GW中に振り替え学外実習を実施しました。

今回は、蕎麦(そば)です。蕎麦は、日本では馴染みのある食べものですが、コメなどが凶作になった時に備える救荒作物の一つとして栽培されてきた歴史もあります。

ソバ作り。ガチでやると、一杯のかけ蕎麦の適正価格を考えるいい学びになりました。

まず、そば畑となる耕作放棄地の「ビフォー」写真。これでも、3月に一度、社会人・学生ボランティアがヤギの力も借りながら一度草刈りをしています。

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この棚田のすぐ上にイノシシが住んでいるので、竹柵を作ります。イノシシがミミズを探して土を掘り返してしまうと、ソバ栽培がうまくいかないからです。

竹?ここは里山。竹は切ってきます。

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行政機関がイノシシ対策の電柵などに補助金を出してくれますが、補助金を受けるにはある一定の農地面積がないと申請できません。なので、特に新規就農者による小農(小規模農業)ではそんな補助を受けにくい現状もあったりします。

切り倒した竹の枝を落とし、ハンマーで打ちながら、柵を作っていきます。

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竹柵チームの作業中、別チームが昨年収穫したソバから栽培用のソバの実を集めます。この手作業が非常に手間と時間がかかります。

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雑草を刈り取り、小型トラクターで掘り起してすき込んだあと、蕎麦の実を手で蒔きます。

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ジャーン、ソバ畑「アフター」の図。ちなみに、ソバ畑の下も、元々は30年以上耕作放棄地となっていた場所を、学生が春休み中に再開墾ボランティアで取り組んでくれたレンコン畑です。

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蕎麦は、耕作放棄地の再開墾においても役立ちます。

ソバには「アレロパシー」(allelopathy、他感作用)という、他の雑草を生えにくくする性質があります。そのため、長く栽培利用されていなかった遊休地を再活用するために、まずソバを植えて育てて雑草の生長を抑制します。そして、ソバが収穫されてから、その場所を葉物野菜など他の作物の栽培に使うという、除草剤などに過度に頼らない植生管理が可能となります。

 
とはいえ、学生、教員、農家さんを入れて11名。午前中から黙食ランチ休憩を入れて8時間の労働でした。私はクタクタ。循環農業の実践体験をすると「エコと持続可能は決して同義語ではない!?笑」と考えたりしました。

やはり、農業(や漁業・林業)といった第一次産業を持続可能なカタチで実践するには、個人や家族単位ではなく、集落や地域というコミュニティー単位で一緒に作業をする必要(「結(ゆい・ゆう)」と呼ばれます)があるなぁ、とも思いました。耕作放棄地の再開墾や里山環境の回復には、地域力(Area Capability)も不可欠ですね。

 

ソバは、ようやく実を撒いただけ。この後は、ソバはあまり手がかからないと聞きましたが、蕎麦は雨にあまり強くない作物。これから暑くなり、そして梅雨の季節となりますが、元気に育ってもらえるよう見ていきます。

 

(ライフプランニング学科 濵田)

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