ゆず収穫と地域交流@徳島県那賀町
ライフプランニング学科有志は、10月末に続き、12月8-9日にかけて徳島県那賀町を訪問し、放棄ゆず収穫を中心とした地域交流活動を実施しました。
徳島県那賀町は、「木頭ゆず」と言って、農林水産省によって産地表示の保護認証を受けているブランドゆずの生産地として有名です。しかし、近年の地域の過疎化や少子高齢化のため、ゆずの木が実をつけても収穫されないまま放置、放棄される残念な状態が起きています。
みんなで脚立、高枝バサミ、カゴ、そして(+アヒル!)を担ぎながら、放置されている柚子の収穫地へと向かいます。
初日は、アクセスが非常に困難な場所での収穫でした。
しかも、那賀川を渡って行く予定だったのが、通路が流されてしまっていて…。
長靴を履いて川に入ったり、流木で橋を作ったりで、リアルにフィールドアスレチックな川渡り!
収穫場所に到着すると、10月訪問の際のゆず収穫方法のおさらいをして、早速グループに分かれて収穫開始。
今回は、地元農家の方、那賀町役場地域おこし協力隊の方のほか、ドローン推進室の方々も参加されて、人材不足の農業の現場におけるドローンの活用(ドローンを使った収穫物の運搬)の実験が行われました。
夜は四国ジビエ で有名な四季美谷温泉旅館の温泉でリフレッシュしたあと、ジビエをいただきながら今後のプロジェクト展開について地域おこし協力隊の方と意見交換。
翌日は朝から、昨日とったゆずの選別、化粧品などに使えるゆず種の干し作業に取り組みました。
後、今日の収穫地に向かう途中で、昨日いただいたジビエ となる鹿を狩猟されている現地の方に会い、ジビエ について、畜肉産業と環境、そして私たちが日々食としていただく命について学ぶ機会を得ます。
その後、民家そばにあるが所有者がご高齢のため収穫されなくなった傾斜地で、ゆずとすだちの収穫。
お昼前に収穫を終える頃に、お世話になっている地元のおばあちゃんからお昼ご飯のありがたい差し入れ。引率を入れたら15名以上の大グループなのに…地元の方のご厚意に本当に感謝です。
自家製のコメや作物を使ったオニギリ&赤飯オニギリ、たくわん、10月に学生が収穫を手伝った在来種のイモ(ヤツガシラ)のお蒸し。
そして学生や私にとっての新発見の味は、在来モチゴメと小豆を使ったお餅。地元のおばあちゃんの庭で収穫したシナモンの葉で巻かれていて、香りがたまりませんでした。地域食文化の知識と味の豊かさを実感しました。
ゆず収穫シーズンはこれで終了ですが、今後は、地域の交流拠点の設立の手伝いをしながら、冬の農村での生活の一部を経験するボランティア活動を継続する予定です。
最後に…
そんなライフプランニング学科の活動が徳島新聞にて記事として掲載されました。
ライフプランニング学科有志は、今後も放棄ゆず(もったいない!)の活用と、大学生が積極的に取り組む地域交流の可能性を探ります。
(ライフプランニング学科フードスタディコース 濵田信吾)