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『前田純孝賞』神戸新聞社賞をいただきました!

はじめまして!

国文学科創作表現ゼミに所属している谷岡です。

学生短歌コンクール『前田純孝賞』の、神戸新聞社賞をいただきましたので、

その作品について紹介します!

 

 

今回、賞をいただいた作品が、

 

はまかぜに乗って私は終点へ遠のいていく緑の景色

 

という短歌です。

 

この歌に出てくる「はまかぜ」というのは、

大阪駅から香住駅、浜坂駅、鳥取駅など山陰地方を繋ぐ特急列車。

そして前田純孝賞のタイトルにもなっている歌人、前田純孝は、

この浜坂駅の隣、諸寄地方という場所の出身です。

 

今回の前田純孝賞のテーマのひとつに、

「ふるさとの四季をうたう」

というものがありました。

そこで、私も長期休暇になるとよく使う「はまかぜ」という

特急列車のことを詠んでみようと思ったのです。

 

この「はまかぜ」、車窓から見える景色が山もあり、海もありでとても綺麗なのですが、

大阪駅へ向かう際、姫路駅を境に見える景色の雰囲気がぱったりと変わってしまいます。

地方から都会へ、なのでごく当たり前ではあるのですが……

私は小さい頃から山が身近にあったので、姫路駅を通り過ぎ、

大阪に向かってビルや高い建物が多くなっていく景色は、

何度見てもなかなか慣れないものです。

その時に感じる、何とも言えない寂しいような、落ち着かないような気持ちを、

この歌に込めました。

 

でもだからといって、その気持ちばかり、というわけでもありません!

はまかぜに乗って、遠ざかる緑と近付いてくるビルの風景を眺めていると、

「よし、勉強頑張らないと!」

「創作ももっとたくさんやりたいな~!」

という気持ちにもなります。

私は頑張るんだ! という意思表示、のような感じですね。

そのような気持ちを考えながら、はまかぜではない電車に揺られていたところ、

この短歌ができあがりました。

こういう、いろいろな気持ちを考えながら、自分を振り返りながら作れる、

というところが短歌のいいところなのではないかな、と私は思っています。

 

普段、私は創作表現ゼミで小説を書いているのですが、

ゼミや授業の課題で書くだけでは飽き足らず、

趣味というにはあまりにもたくさんの小説を書いています。

(  これは授業で制作した冊子です! この「創作表現研究B」という授業では、

      評論・紀行、詩・短歌・俳句、小説・エッセイの三種類の文章を作りました)

 

文字通り四六時中、小説を書いている、

創作に関わること(本を読むなど)をしている、という感じです。

なので意思表示も何も、ずっと創作してるじゃん! という状況ですが……。

でも今回短歌で賞をいただいて、前からずっと考えていた

「小説のコンテストや賞でいい賞をいただきたい!」

という気持ちがどんどん大きくなっていくのを感じています。

だから改めて、創作をもっと頑張りたいという意思表示をしたいのです。

 

 

ちなみにこの短歌賞、中学生高校生のときにも何度か応募していました。

そのときは何の賞もいただけなかったのですが、今回久しぶりに改めて挑戦してみて、

こうして賞をいただけて、とても嬉しい気持ちです!

それもあって、この立派な盾が賞状と一緒に届いたとき、

「きらきらしてる~!」

と創作をしている人間とは思えない語彙力で喜んでしまいました(笑)

 

この前田純孝賞、今年もまた開催されるそうです。

学生のみなさんは、ぜひ応募してみませんか?

私も、今度はもう少し上の賞を狙って、また頑張ってみようと思います!

 

私のこの紹介を読んで、少しでも短歌に、創作をするということに、

興味を持ってくださったのでしたら幸いです!

それでは、今回はこのあたりで。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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