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国際英語学科の4年生が卒業論文を提出しました

1月13日は卒業論文の提出日でした。
学生たちを指導しながら、自分の卒業論文のことを思い出しました。

私は自分自身の学生時代の卒業論文の題材として、マーク・トウェインという作家の『まぬけのウィルソン』という小説を選びました。アメリカ南部で赤ん坊の頃に取り違えられた、黒人と白人の二人の子供にまつわる小説です。一見陽気な小説に見えますが、当時では新しい捜査手段であった「指紋」を手がかりに殺人事件の謎を探る筋書きで、アメリカ南部の黒人奴隷や人種にまつわる問題(見た目は白人でも黒人の血が混じっていると黒人とみなされるワン・ドロップ・ルール)も扱われています。

マーク・トウェインは、日本では最もよく知られたアメリカの作家と言ってもよいでしょう。『トム・ソーヤーの冒険』で知られていますが、トウェインの代表作は『ハックルベリー・フィンの冒険』とされています(トムも登場します)。のちにヘミングウェイという作家が「すべての現代アメリカ文学は『ハック・フィン』という一冊の本に由来する」と述べていますが、この作品はアメリカの言語を用いた初めてのアメリカらしい小説とみなされています。

10年前にアメリカ東部を車で旅した際に、コネチカット州ハートフォードにあるトウェインの家を訪れることができました。ビリヤード台のある部屋や、植物の多いサンルームなどがある立派な家でした(茶色の家)。

その隣には奴隷制を鋭く批判した小説『アンクル・トムの小屋』で有名なストウ夫人の家もあり、当時の家の居間やキッチンの様子もそのまま残されています(白っぽいグレーの家)。

大学の卒業論文は、4年間の学びの集大成となります。自分が興味を持った題材を選び、先行研究に当たり、教員に指導を受けながら一つの論文に仕上げます。皆さんも、大学で一緒に自分の研究に取り組んでみませんか。

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