「お酢」プロジェクト キックオフ!!~プロジェクト型インターンシップ
食品製造企業とコラボして新商品開発を目指す「健康栄養学科プロジェクト型インターンシップ」。
2022年度は日本経済新聞社STEAM連携講座として、パワーアップして開講されています。
開発テーマは、「お酢、えぇやん!」(お酢を使った飲料・調味料開発)です。
第1回は、開発テーマごとに今後の方針を議論してもらいました。早くも市販の商品を購入して、分析を始めています。
第2回は、コラボ企業の「タマノイ酢」様から、開発テーマの紹介とお酢に関する知識を紹介いただきました。
お酢は古くから使われている調味料で、紀元前50世紀!からあるそうですよ。商品開発における、企画から生産に至る道のりについても紹介がありました。たくさんの人が関わり、検討しなければいけないことが多くあることがわかりました。
講義の後は、グループごとに、開発担当の方と質疑応答を行い、商品化へのイメージ作りを始めました。
第3回では、持ち寄ったアイデアをもとに「基本コンセプトシート」「ポジショニングマップ」というものを作りました。
「基本コンセプトシート」とは、「どんな目的で」「誰が」「どこで使う」「どうやって使う」「値段は」「期待される効果」など、商品企画を考えていくとき頭の中を整理し、検討するべき事項を漏れなく書き出しておくものです。見える形に残すことで、チーム内で考えを共有したり、コラボ企業様との意見交換をしたりも可能になります。
「ポジショニングマップ」とは、商品企画を考えるうえで、すでにある商品の中で、開発しようとする商品がどのような位置にあるのか、図面上に表現してみる手法です。ライバル商品との位置関係を図式化します。
これらは、どんどん書き込みを増やしたり、複数作ってみたりすることで、徐々に完成版に仕上げていきます。どんなものができるのか楽しみです。
第4回では、日本の食のすばらしさを世界に発信されていて、2025大阪・関西万博の大阪パビリオン推進委員会アドバイザーをされている鈴木裕子先生から、「世界に誇る日本の食文化」をテーマにご講演いただき、新商品開発のヒントをいただきました。大阪の老舗昆布メーカーとコラボされた「うま味スプレー」の開発は、今回のテーマの参考になったのではないでしょうか。「昆布の水塩」の商品名で販売もされています。
学生たちは、とても刺激を受けたようで、新しいアイデアも出てきそうです。
講座は、6月に商品の試作を行い、7月の中間発表会で商品設計をまとめます。また、秋学期はパッケージデザインや広告・販売戦略についても検討し、11月の成果発表会(第22回授業)へと続きます
どんな「お酢」が誕生するのか!お楽しみに!
担当 川端康之(食品化学)