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みなさん、こんにちは。
古典文学ゼミ担当の長谷あゆすです。
国文学科では、先日秋期の公開講座を行いました。
公開講座というのは学外の方々を対象に行う講座(授業)のことで、毎年様々なテーマで開催しています。
今年度のテーマは……
こちらのテーマは、昨年度からスタートした必修科目「読書へのいざない」(→詳細はこちら)を意識した企画なのですが、一般の方々向けに授業とは違う内容も交えています。
では、さっそく各回の様子をダイジェストでご報告しましょう。
【国語辞典を読む】
第1回(1月11日)は、富田愛佳先生による「国語辞典を読む」でした。
「私たちは、国語辞典は知らないことばの意味を調べるものだと思っています。 では、誰でも知っている「右」のようなことばはなぜ収録されるのでしょうか。複数の辞書の語釈を比べつつ、母語話者が持つ意味の知識と辞書との違いを考えます。」(講座概要)
調査ツールとして知られる国語辞典ですが、その語釈を「読み比べる」体験は、この授業ならではです。講座の幕開けにふさわしい、たくさんの発見に満ちた回となりました。
【日本神話を楽しもう】
第2回(1月25日)は、私長谷による「日本神話を楽しもう」でした。
「日本最古の書籍『古事記』には、アマテラスやスサノオなど個性あふれる神樣が多数登場します。彼らが織りなす物語はドラマチックで面白いものばかり。『古事記』が作られた背景にも目を向けつつ、日本神話を楽しく読み味わってみましょう。」(講座概要)
男神イザナキと女神イザナミの離婚劇、太陽神アマテラスの岩戸隠れ、その孫ニニギの結婚話など、『古事記』神代巻に登場する有名なストーリーを読み、日本神話の魅力に迫りました。
【田辺聖子の見た大阪弁】
第3回(2月1日)は、田原広史先生による「田辺聖子の見た大阪弁」でした。
「6月にお亡くなりになった田辺聖子さんの作品を取り上げます。『大阪弁おもしろ草子』の中からいくつかの作品を選び、みなさん方と一緒に、田辺さんの大阪弁への愛情や言葉に対するセンスについて考えていきたいと思います。」(講座概要)
「よういわんわ」「そやないかいな」。大阪弁のユニークな表現にどういった特徴があるのか、ということを考えながら、田辺聖子さんが綴るイキイキとした文章を読み味わいました。
【ポップ作りに挑戦!】
第4回(2月8日)は、嶋崎さや香先生による「ポップ作りに挑戦!」でした。
「書店などでポップ(本を紹介した小さな紙)を見たことがあるかもしれません。本講座では本を1冊選び、このポップを作成していただく予定です。どのような本でもかまいません。本を1冊携えてご参加ください。」(講座概要)
ポップ作りを通してよく知る本の魅力を再発見し、他の方々のポップを見る中で新しい本の面白さにも触れられる。ワークショップ形式を活かした、意義深い取り組みとなりました!
どの回においても講座終了後にたくさんの質問・感想が寄せられ、盛況のうちに幕を閉じました。
【おわりに】
国文学科では、次年度の秋期に公開講座「読書へのいざないパートⅡ」(全4回)を行います。
時期は1~3月頃の土曜日(13:00~14:30)になる予定です。
今回とはまた違った講座内容で読書の楽しさをお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!