第35回 樟蔭ファッションセミナー~化粧ファッション学科~

みなさん、こんにちは。

急に寒くなってきましたが、風邪などひかれておりませんでしょうか。

朝晩は冷えますので、温かくしてお過ごしくださいね。

 

さて、本学化粧ファッション学科では、10月14日(月)に

第35回樟蔭ファッションセミナー

「せっかちな世界にいない彼らから僕が学んだこと」

を開催しました。

 

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講師の赤松隆滋先生は、美容師が中心となって、

高齢者や障がいのある子ども達みんなの笑顔の為に活動している団体である

NPO法人そらいろプロジェクト京都の理事長をされておられます。

また、発達障がい児のための「スマイルカット」や保護者に向けた幼児の前髪カット講座、

ヒーロー戦隊「星髪戦士ピースマン」を誕生させるなど、

美容師であるからこそできる社会支援や啓発活動を展開されておられます。

 

今回のセミナーでは、

これらの活動についてのきっかけや広がりについてお話して下さいました。

 

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赤松先生は、冒頭にこのような質問を投げかけられました。

 

みなさんが美容室に行くとき、ワクワクして美容室に足を運び、

当たり前にカット椅子に座って美容師と楽しく会話をしながら施術を終え、

鏡を見て満足して喜んで代金を支払う・・・当たり前のことですよね。

でも、なかにはこの当たり前が当たり前じゃない人たちがいることをご存知ですか?

 

なかには、美容室が苦手な人がいる。

髪を切られることが恐怖な人がいる。

美容室へ行くことができない人がいる。

 

赤松先生は、今から約9年前、

「保護者に向けた幼児の前髪カット講座」で出会った二人の保護者の方から

「うちの子が美容室に行くことができない」との相談を受けたそうです。

二人は発達障がいのあるお子さんで、一人は感覚過敏、一人は注意欠如・多動症を持ち、

美容室に行ってもじっと座ることができず暴れてしまうため、

美容室からカットを断られるようになってしまったのだそうです。

そんな保護者の方からの相談を聞き、

「なんとかしたい!」「美容師としてできることがあるはず!」との思いから、

美容室へ行くことができない人たちがどうすれば美容室に行けるようになるか考え、

行動するようになったとお話をされました。

 

まずは、子ども達が行き慣れている児童館での訪問カットからはじめられたそうです。

児童館での最初の訪問カットでは、子どもさんがじっと座っていたため、

美容師側としてはカットがしやすくスムーズに終えることができると感じられたそうです。

しかし、最後の仕上げとして生え際の処理のためにバリカンのスイッチを入れたとたん、

じっと座っていたお子さんはパニックになってしまったそうです。

事前に保護者の方から、「(うちの)子どもは発達障がいで感覚過敏なため、

ドライヤーやバリカンなどはやめてほしい」と聞いていたにも関わらず、

最後まで仕上げたいというプロ意識からバリカンを使用してしまい、

お子さんをパニック状態にしてしまったことにすごく反省したと、

赤松先生はご自身の経験についていくつかお話しをしてくださいました。

 

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これらの経験から、

「見通しと立てること」や「視覚から伝えること」が重要であると気付き、

工夫したことについて教えてくださいました。

 

じっと座ることが出来ない子には、

タイマーや時計を使って終わる時間を示すようにした。

カットが恐怖に感じる子には、

カットする行程を絵カードに示し、1つずつクリアできるようにした。

カットをさせてくれない子には、

選択肢を与え、説得ではなく納得してもらえるようにした。

できるだけ良いところを見つけて褒めるようにした。

 

このような少しの「配慮」と「工夫」を行うことで、

美容室に行けない子が美容室に行けるようになり、

今まで奪われてきた当たり前に美容室で感じることができる快感の権利を

与えることができるようになる!

 

発達障がいの子は、「困った子ども」ではなく、「困っている子ども」。

私たちが困ってどうする?

 

美容室に行けない人を障がいのせいにするのではなく、障がいに関係なく、

なぜ美容室に行けないのか、なぜ美容室が苦手なのかを、

美容師が理解していかなければならない。

 

必要なのは、少しの「配慮」と「工夫だけ」

 

「スマイルカット」とは、

子どもが笑って

保護者も笑って

僕たち美容師も笑う

みんな笑顔の『スマイルカット』

 

赤松先生は、障がいに関係なく、全ての人が美容室で笑顔になってもらえるよう、

美容師として何ができるのかを常に考え、

少しの「配慮」と「工夫」をしていきたいと語って下さいました。

また、「障がいがある子を美容室に行かせると、他のお客さんに迷惑をかけてしまう。」

という保護者の気持ちにも寄り添い、

保護者の方も笑顔で美容室に足を運んでくれるために美容師にできることはなにか?

みんなが笑顔になるためにはどうずればいいか?と、考えながら、

みんなが笑顔の『スマイルカット』を心掛けていると、語って下さいました。

 

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―学生の感想―

髪が長くぼさぼさの男の子を見かけたとき、

お母さんがなんで美容室に連れて行ってあげないのかな?ひどいなぁ。

と思ったことがあります。

でも、今回のセミナーを受講して、

もしかしてあの時の男の子は美容室に行けない子だったかもしれない。

ひどいお母さんと思っていたけど、

すごく苦労をしているお母さんだったかもしれないと思い直しました。

私は将来美容師になりたいので、

私も一人でも多く美容室に行けない人を行けるようにできる美容師になりたいと思いました。

 

今回のセミナーでは、

障がいを持つ人のなかには当たり前に美容室に行くことができない人がいることや、

その保護者がどのような気持ち日々過ごされているかを知ることができました。

また、赤松先生がどのような配慮と工夫をされてきたのかを伺い、

その配慮と工夫には、

その人その場所その状況によって千差万別あることを、学ぶことができました。

学生たちは「自分に何かできることはないか」「自分も配慮と工夫ができる人になりたい」

と感じたようです。

 

 

樟蔭ファッションセミナーは、年に2回開催しております。

今後のファッションセミナーもご期待ください。

 

(化粧ファッション学科 真殿由加里)

 

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