食という生活文化創造業@現代ビジネス論Vol.11

今日は、現代ビジネス論の第11講目の様子を報告します。

さまざまな業界の動向を、現場の方にお越しいただきお話を伺う「現代ビジネス論」(3年生開講科目)。第11回目は、変化が著しい飲食ビジネスの世界の前線でご活躍される、株式会社リ・ライフ代表取締役でソムリエの稲見育大(いなみいくとも)様にお越しいただきました。

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株式会社リ・ライフは、大阪府内に飲食店舗を7店展開する飲食店舗経営と通販業務をされる企業です。リ・ライフさんは、Farm to Our Table(農園から食卓まで)を理念に、食材はできる限り産地・生産者の方から直送されたものを使い、食べモノを提供するのみではなく、食事というコト(イベント)の提供を大事にされています。

 

講義では「現代フードビジネス」をテーマに、現代ビジネスにおける価格競争の構造と問題点を現場目線から明らかにしながら、サービス業の形態の変化をご説明いただきました。

 

お金を支払って、対価としての物品やサービスを受けるーー消費者が行うこのような日常の経済活動の裏には、常に価格競争が存在します。買い手としては、良いものをより安くという考えがあると思います。しかし、安ければ良いというものではありません。売り手の立場だと、1つ1つが安いと、より多く売らないと経営が成り立たない、人件費などがさらに負担となる薄利多売を続けないといけないからです。

 

市場(しじょう)は、価値勝負と価格勝負の連続で変化していきます。

何がその時代の社会で価値があるとされるのか、そして、そのような価値を持つ商品は、一体価格をいくらにして提供すべきなのか。稲見様は、ご自身の会社の企業理念と展開を例にして、価値と価格の妥当性についてご説明されました。

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リ・ライフでは経営理念を実現するため、稲見様自らが産地に赴き品質などを確認します。しかし、リ・ライフの特徴は、産地訪問が稲見社長が自ら訪れて商談することだけが目的ではないことです。社員の方々も産地を訪問し、生産を体験し、生産者と語ることによって、食材ひとつ一つに関する知識と思いが深くなります。それによって、店舗で提供するメニューひとつひとつが物語を持ち紡ぎあう、普段食とは異なる食品・食物ではなく食事を提供することができます。

 

稲見様は、飲食を提供するご自身のお仕事を飲食業ではなく「食生活創造提供業」ととらえて、業務展開をされています。食べモノを売る時代から、食べるという「コト」を売る時代になった現代、日本の食ビジネスは食生活の在り方の見直しとともにどのように変化していくのでしょうか。

どのように独自性を生み出し、お客様、しいては地域や社会に提供していくか。食料自給率が低く、生産者の人口が減少が止まらない今、いかに美味しい野菜を見つけ、お客様に届け続けるのか。

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学生にとっては、食ビジネスを通じて、一個人としてのライフプランではなく、一社会人として考えることが重要となります。

稲見樣、ご多忙の中、興味深いご講義をいただきありがとうございました!

 

 

学生の所感

「今日の授業でCtoCという言葉を聞き、時代の変化を感じた。しかしCtoCのため保証や信頼がさらに必要になっていくと思う。IT化が進む中で、販売で必要なのは感動を体験できるががポイントになると感じる。ソコに行かないと感じることのできないような感動を届けることで、人間の上に響くと思います。モノが増える中で必要なのは、品質や安全だ。安くても質が悪く、すぐダメになるものであったら、信用を失うことになるだろう。」

 

「株式会社リ・ライフさんは、産地・生産者直送の食材でレストランを展開されていて、今の女性には、こういう型の食材が流行しているのでとても目を引くと思いました。裏では、「コト」を想像したり、「地域」を想像しながら経営されているので、利益だけではなく、人のネットワークも広がるし、サービスをするコトでそのお店への高い評価もいただける訳なので、このような経営を今の時代にしているのはすごいと思いました。私の地元でも、耕すシェフというプロジェクトをしており、地元で、地元のものしか使わないレストランをしていて、経営しておられる方がネットワークは広がるけど、経営は結構難しいと言われていました。このような事業は、利益があまり出ないため難しいのに、成功されていることに感銘しました。」

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