今に昔ながらの手作りで和三盆糖を作り続けて@現代ビジネス論Vol.2

みなさん、こんにちは。

5月になって暑くなってきましたね。今日は黄砂が飛んでいないようなので、窓を開けて、爽やかな風を感じながらブログをカキカキ…。

 

『現代ビジネス論』のブログ第2弾をお届けします。

今回のゲストスピーカーは、三谷製糖 羽根さぬき本舗 8代目 三谷昌司(みたに しょうじ)先生です。

 

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(三谷昌司先生)

 

みなさんは和三盆を食べたことがありますか?

和三盆は、口に入れるとほろりと舌でほどけます。

ひとつ食べると、心まで温かくやわらかくなるような、それでいてさらりとした甘さが特徴です。

 

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砂糖は古来、薬として重用されてきました。

砂糖作りが始まったのは今から250年前、江戸中期からです。

時の将軍、徳川吉宗が糖業を奨励する中から生まれました。高松藩は、将軍家の親藩だったため、医者の平賀源内に命じて砂糖作りを始めました。

しかし高松藩では、良質のサトウキビが採れず…。

そんなとき、奄美大島からお遍路に来ていた関良助(せきりょうすけ)は病にかかり、向山周慶(さきやましゅうけい)に助けられます。

助けられた良助は、国に戻ると、打ち首覚悟で種きびを高松藩まで持ち帰りました。

当時、砂糖は沖縄と奄美大島でしか栽培されておらず、製法の漏洩は国禁を犯す大罪でした。

 

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関良助、向山周慶の二人によって地力が弱いさぬきの土質に合ったサトウキビに改良されました。

 

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和三盆は、まずサトウキビづくりから始まります。

 

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サトウキビの収穫時期は12月。

まずは「きびしめ」といわれる収穫したサトウキビを絞って汁を取り出します。

次に釜屋で、生汁(絞った汁)を釜に入れて、浮いたアクを丁寧に取り除き、じっくりと煮詰めます。

その後、すまし桶に移し、不純物を沈殿させた後、うわずみ液だけをとってさらに煮詰めます。

一連の作業が終わると、できあがったものを甕に移し、ゆっくりと冷やします。

こうして「白下糖」が完成します。

和三盆糖作りには、このような下地作りが非常に大切です。

 

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次に、職人が研いでは押し船に入れて押し、糖蜜を抜いていきます。

なお、研ぎには、「荒掛け、つぶり、どぶ研ぎ、中研ぎ、上研ぎ」と5段階あり、職人の熟練の技がなければできません。

「研ぐ」とは「砂糖の結晶を研ぐ」という意味で、これによって結晶が丸くなり、糖蜜が流れ落ちやすくなります。

 

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できあがった和三盆糖は、素材のうまみを引き出す、上品な優しい甘さに仕上がります。

 

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(和三盆糖と糖蜜)

 

200年変わらぬ和三盆は、古くからの製法でないと作り出せないため、三谷製糖様では今もなおそのやり方を継承しています。

ちなみに和三盆とは、お盆の上で三日間研ぐことから、「和三盆」と呼ばれています。(ほぉ~!!! これは知らなかった!!!)

こうして作られた和三盆糖は、木型に入れて固められ、お干菓子になります。

金型ではどうしても味が変化してしまうため、いまでも木型を使っていますが、この木型を作る職人がいないことが悩みなのだとか。

 

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200年変わらぬ和三盆の味は、昔ながらの製法でしか作り出せないため、大量生産することができません。

三谷先生は、「きちっとした品をお客様にお届けしたい。心の通う仕事がしたい。」と、企業を拡大しない理由を述べておられました。

昔ながらの製法を守り続けることによって差別化を図ること、企業規模を拡大しない決断が伝統を継承することや企業を存続させることに繋がることを教えて下さいました。

 

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三谷先生、ご多忙の中、東かがわ市からお越しいただき、本当にありがとうございました。

また、学生たちに(私にも!)お土産を頂戴し、感謝申し上げます。

 

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いただいた和三盆。 かわい~~!!! コーヒーとともに美味しくいただきました☆

さらりとほどけるまろやかな甘さで、仕事の疲れを癒やしてくれました。(癒やしじゃ☆ 癒やし☆☆)

 

さぁ~て、来週の現代ビジネス論は???

ネスレ日本株式会社の前田謙二先生にお越しいただき、「外資系多国籍業の活動とキャリア」についてお話しいただきます。

このブログを読んで興味を持たれた方、毎週木曜日の13:00~14:30、清志館3階のG301教室で行っています。

どうぞお越し下さいマセ。

 

[おまけ]

 授業を聴きに来ていた濵田先生。

 カメラ目線で、いつものキメ顔です♪

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[学生の所感]

 江戸時代中期から砂糖を作るという文化が始まり、今では料理に欠かせない調味料のひとつになった砂糖が、多くの工程を経てできているということを初めて知りました。現在は機械や品種改良をして、どこでもいつでも作物を作ることができる時代になりましたが、砂糖を作り始めた頃は、九州と香川県とで全く気候や地質も異なっていて、サトウキビを栽培することもたくさんの努力と知恵が必要だったと思います。ひとつひとつに手をかけて、より上質なものを求めることで、和三盆という甘さだけでなくうまみのある砂糖ができるということがわかりました。機械で大量生産するのではなく、手作業で研いだり、木型で型をとったり、人の手でものづくりをすることが大切だと思いました。伝統が受け継がれることの尊さと難しさを知りました。少しずつ進歩しながらも護っていくことで今でも大切にされる商品になっているのではないかと考えました。

 

砂糖は昔、「薬」と言われるほど、貴重で高価な物だったと聞き、驚きました。私は甘いお菓子が好きなので、お砂糖は毎日と言っていいほど口にしていますが、とても贅沢な生活をしていると思いました。夜中の3時からサトウキビの鮮度を落とさないように取りかかること、黒い砂糖を職人さんたちが「研ぐ」など、さまざまな工程を経て白くて美しい和三盆を作っていること、また職人さんたちの日々の努力と鍛錬が、優しい味の和三盆を作っていることに感動しました。季節に合わせたデザインの和三盆があるとDVDを観て知り、季節ごとのデザインもみてみたいと思いました。ピンクやブルーなど着色した和三盆は、着色料を使用しているのでしょうか。また和三盆がよく売れる時期はいつなのかも気になりました。和三盆は幸せでかわいらしく、日本の「わび・さび」を表す製品であるとおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思いました。

 

(ライフプランニング学科 和三盆で癒やしのひとときを過ごす越智砂織)

 

 

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