第29回 樟蔭ファッションセミナーを開催

2016年11月13日(日)、本学翔空館10階S1001教室にて「第29回樟蔭ファッションセミナー」が開催されました。2006年に開始された樟蔭ファッションセミナーも、今回で29回目となります。今回お招きした講師は、山本芳美氏です。
 
 

講演テーマ「タトゥーとファッションその不思議な関係」

 

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講義の冒頭では、「東京オリンピックが決定したことから、タトゥーに関する関心が高まり、注目されるようになった。」とお話しを切り出されました。
 
アメリカでは20歳以上40歳以下の人たちの約25%(4人に1人)がタトゥーを入れており、日本では1000人対象に調査した結果(2014年調査)によると、約1.6%の人たちにタトゥーが入っていたそうです。
 
この比率の差には、感覚の差があり、「この差をうめていきたい。」と、タトゥーを研究される想いを語ってくださいました。
 
 
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また、タトゥーの歴史や日本伝統的刺青のはじまりについて触れるなかで、沖縄では約100年前、手の甲に刺青を入れる人が大勢いたことについてお話しされました。
 
その当時、沖縄では正しい女性であるならば手の甲に刺青をすることが当たり前であり、入れないとお嫁にいけない、入れないとあの世にいけないともいわれていたそうです。
 
 
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そして、「自然なままの身体はみっともない」というバーナード・ルドフスキーの考えのもと、「人間はありえないものを追い求めている。」「現実にはない理想を求めるのが人間である。」とお話しされました。
 
その例えとして、現代では自然のままの身体でいると、鼻毛を切りなさい、髪を切りなさいといった身だしなみを整えるよう要求される。。。
ハイヒールも痛いのを我慢して履いている。。。
歯も歯並びを矯正して整えたり、ホワイトニングを施し歯を白くしたり。。。
 
これらは、全て「自分が追い求めている理想」「人間が追い求めている理想」であるのだと。
そして、これらは中国の纏足(てんそく)と同じであり、刺青やタトゥーと同じであり、自分で選んで自分でやってきたことで、自分が求めてしていることなんだと語られました。
 
※纏足(てんそく)とは、幼児期から足に布を巻き、きつく縛ることで足が大きくならないようするという、中国の女性が行っていた風習のことです。
 
 
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その他にも、日本の刺青の型は19世紀初めに確立し、その日本の伝統的な刺青は世界的にも珍しく絵画的であり、日本独自のすばらしさがあるとお話しされました。
 
ファッションデザイナーの山本寛斎氏や三宅一生氏が、タトゥーから着想を得て、タトゥーをデザインに取り入れたことからも、日本の刺青の美は、他はない日本固有のものなのだと。
 
しかしながら、他民族の伝統文化特有のタトゥーのデザインを安易に起用することは、避けるべきであり、慎重に行うべきだと語ってくださいました。
 
山本氏は、「日本には刺青やタトゥーを見ると怖いと感じる人たちが多い。それは、刺青やタトゥーに対して敏感になりすぎているのではないか。」と最後に問題提起され、講義は幕を下ろしました。
 
 
   

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身近にある靴のデザインも、実は人の足の形に合わない靴が多いそうです。
それは、やはり「人間はありえないものを追い求めている。」証拠のようです。
知らず知らずのうちに、私たちは「現実にない理想」の身体を追い求めているのですね。
大変興味深く、面白い講義でした!!
 
次回の樟蔭ファッションセミナーもお見逃しなく(^^)
 
 
 
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