「読み解き日本文学」~最終回~

みなさん、こんにちは。

近代文学ゼミ担当の檀原みすずです。

 

6月25日(土)に国文学科公開講座「読み解き日本文学」を行いました。

第4回目のテーマはこちら!

 

樋口一葉『たけくらべ』

~「水仙の作り花」に秘められた宿命~

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五千円札でおなじみの一葉さんの肖像ですが、意外と彼女の文学を読んでいる人は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、代表作『たけくらべ』を取り上げました。

 

一葉が住んでいた大音寺前(吉原遊郭付近)の情況や、貧困生活、明治時代の制度など、作品背景をふまえながら読み解きました。

題名からイメージするような、単なる子供から大人への成長期に経験する淡い初恋を描いた作品ではありません。

吉原遊郭周辺の特殊な場所で生活する子供たちの群像を厳しい社会認識をもって描かれているのです。

 

その中で、遊女になる宿命を負った主人公美登利が変貌する理由とは?

終末で美登利の家の格子門にさし入れられた「水仙の作り花」は何を象徴しているのか?

など、様々な問題を考えながら解読しました。

『たけくらべ』関連のスライドショウや、美空ひばり主演の映画『たけくらべ』の一コマも楽しんでいただけたと思います。

 

受講生の皆さんは最後まで熱心にメモを取りながら聴いてくださいました。

樟蔭の卒業生も母娘で来てくださり、嬉しい限りです。

貴重なご意見も窺えて、お年を召してもなお文学を愛好する姿に感銘を受けました。

ありがとうございました。

 

これで春期の「読み解き日本文学」は無事に終了しました。

秋期の公開講座は「田辺聖子の文学」を予定しています。是非ご参加ください。

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