読み解き日本文学 『旅の文学』

2016.06.27 国文学科
みなさん、こんにちは!
 
6月18日(土)の「読み解き日本文学」は奈良崎の担当で、
現代日本における『旅の文学』」というタイトルでお話ししました。
 
H28.6.18_公開講座①.jpg
 
旅の文学というと、やはり松尾芭蕉『奥の細道』
 
みなさんも覚えさせられましたよね、「月日は百代の過客にして・・・」って冒頭文。
 
古典だと他にも紀貫之『土佐日記』など有名な紀行文があるのに、
近代になると……?
 
 
どうです? 思い浮かびますか、有名な紀行文が?
 
まさか、志賀重昴『日本風景論』なんて思い浮かべた人がいたら、
渋すぎて笑っちゃいます。
 
そもそも読めますか、作者の名前?
 
「しがしげたか」っていう、国会議員にもなった評論家なんですけどね。
 
 
まあ、司馬遼太郎『街道を行く』シリーズくらいは想起しても
バチは当たらないでしょう。
 
だけど、文庫本で40冊を超える分量は、ちょっと手軽に読むには重すぎます。
 
 
やっぱり読んだら行ってみたくなる
しかも、その本をカバンに詰め込んで
と気軽に旅のお供にできる作品が望ましい。
 
 
そこで、これ!
 
深夜特急.jpg
 
沢木耕太郎『深夜特急』(新潮文庫)シリーズ。
 
わりと文章はギュッと詰まってるんですけど、
200ページ強の本文は、一日で一気読みできます。
 
6冊あるから、一週間で読み終われて、
余った一日を日帰りの旅に費やせる、という計算ですね。
 
80年代以降バックパッカーのバイブルとなったこの作品、
近現代を代表する紀行文の王様です。
 
 
他には……椎名誠の『あやしい探検隊』シリーズその他
 
椎名誠.jpg
 
 
 
テレビでも時折見かける小泉武夫の食紀行
(犬だの、昆虫だの、世界一臭い食べ物だのを食いまくるんです!)
 
koizumi.jpg
 
 
 
原初の日本が息づく沖縄を扱った旅の本
 
okinawa.jpg
 
などを紹介しました。
 
 
皆さん、熱心にメモを取りながら聞いてくれました。
 
H28.6.18_公開講座④.jpg
 
あまりにたくさん紹介しすぎたため、消化不良になりそうです、
とおっしゃる受講者の方もいらっしゃいましたけど、
楽しんでいただけたようでした。
 
H28.6.18_公開講座③.jpg
 
 
 
 
この分野での異色は、
ロンゲのタレント兼作家兼マンガ家
みうらじゅん!
 
 
知ってますか? ゆるキャラとかマイブームとか、
みうらじゅんが発明した言葉なんですよ!
 
いつ見ても変なオッサンやなあ、と思うんですが、
この人の書く旅にまつわる著作が、やたら面白い!
 
『深夜特急』と並ぶ、私のイチオシ旅の文学!
(ってか、文学じゃない???)
 
 
miura.jpg
 
もらったらイヤだな~と思う土産を紹介する『いやげ物』
 
日本じゅうのとんまな祭りへ出向いて笑い飛ばす『とんまつりJAPAN』
 
各地の神社に飾られた、身勝手な絵馬を盗撮し、叱り飛ばす『ムカエマの世界』
 
極めつけは、カスみたいな絵はがきを集めた『カスハガの世界』
 
これを絵はがきにする!!!
 と、驚くわ、笑えるわ、という絵はがきの数々に、
みうらじゅんが得意のマンガ解説をつけています。
 
そのむかし、暇つぶしに電車の中で読みはじめたのですが、
こらえようとしても笑いがこみ上げてしまうため、
恥ずかしくて読むのを途中で断念したという、マイいわくつきの名著です!
 
 
「読み解き日本文学」を受講して下さった皆さん、
文学ってあらためて面白いものだと認識していただければ幸いです。
 
高校生や社会人の人も、ぜひまた聞きに来て下さいね!
 

大阪樟蔭女子大学 学科ニュース

DEPERTMENT NEWS
各学科に関する最新ニュースやお知らせを配信!

アーカイブ

RSS 1.0 2.0 読者登録

ページトップへ